仙台市内の会社で2人目の新型コロナウイルスの感染者が判明しました。
他にも感染者が出る可能性もありますが、現在のところ会社名や所在地などは公表されていません。
保健所では把握しているでしょうから、これから順次調査が進むと思います。
ただ、県内141例目の患者さんも初期に症状がでてから3箇所の医療機関にかかっており、新型コロナ感染が判明するまで時間がかかっています。
症状が風邪のようなものであるため、重要視されなかったのでしょうか?
141例目
仙台市在住の60代男性 会社員です。
県内140例目と同じ会社に勤めているとのことです。
また時期や場所は非公開ですが、県外への訪問歴もあるようです。
詳しい経過はこちらです。
- 7月12日(日) 頭痛、下痢
- 7月13日(月) 医療機関Aを受診
- 7月14日(火) 倦怠感、食欲低下
- 7月17日(金) 医療機関Aを再受診
- 7月20日(月) 咳 医療機関Bを受診
- 7月22日(水) 医療機関Cを受診
- 7月23日(木) 仙台市内患者106の陽性を確認
- 7月24日(金) 濃厚接触者と判明し連絡 帰国者・接触者外来を受診
- 7月25日(土) PCR検査を実施し、陽性が判明
行動歴
- 7月10日(金) 出勤
- 13日(月)~17日(金) 出勤
- 20日(月)~22日(水) 出勤
発熱は無かったのでしょうか?
1週間以上にわたって体調不良が続いたため病院を変えて診察を受けていたようです。
3箇所目の病院でも新型コロナだとは思わなかったようですね。
140例目の同じ会社の女性が新型コロナに感染したのが判明し、はじめて保健所からの連絡でPCR検査を受けて陽性がわかったようです。
140例目の女性のほうが発症が後?
判明したのが141例目の方が後ですが、自覚症状が出た時期を比べますと、どうも141例目の方が早いようなのです。
140例目の女性の経過はこちらです。
- 7月16日(木) 発熱、咳、頭痛
- 7月19日(日) 鼻閉、嗅覚障害、味覚障害 医療機関を受診
- 医療機関から帰国者・接触者相談センターに連絡
- 7月22日(水) 帰国者・接触者外来を受診
- 7月23日(木) PCR検査を実施し、陽性が判明
行動歴
- 7月14日(火)~17日(金) 出勤
このように140例目の女性は症状が出始めたのが7月16日です。
141例目の男性が症状が出始めたのが7月12日です。
行動歴を見ていますと、2人がお勤めの会社は土日休みの月〜金勤務の会社のようですね。
141例目も体調不良がありながらも高熱が出るなどの重篤な書状が無かったために普通に出勤をしていたようです。
140例目も発熱がありながら出勤していたようですね。(発熱くらいでは休めない、休みにくいのかしら?)
その自覚症状が出た時期を考えますと、
141例目 → 140例目
の順で感染が拡がった可能性が高いです。
- 社内でどれほど接触が有ったのか?
- 社内での位置関係はどうか?
- 他の社員はどうか?
- など
疑問はありますが、そこは保健所がこれから調査すると思います。
もしかしたら無症状も含めて他にも感染者がいるかも知れません。
また普通の風邪だと思って、普通に完治させた方々もいるかも知れませんね。
142例目
仙台市在住の50代男性会社員です。
最近会社員の感染者が出ていますが、濃厚接触者と言われていない方々はそれぞれ違う会社の会社員であり関連は無いようです。
詳しい経過はこちらです。
- 7月19日(日) 頭痛
- 7月20日(月) 発熱
- 7月23日(木) 医療機関Dを受診 医療機関Dから帰国者・接触者相談センターに連絡
- 7月24日(金) 帰国者・接触者外来を受診
- 7月25日(土) PCR検査を実施し、陽性が判明
行動歴
- 7月19日(日)~7月22日(水) 出勤
新型コロナは気が付きにくい??

fernando zhiminaicelaによるPixabayからの画像
140例目や141例目の経過を見ていますと初期の自覚症状が出てからPCR検査に至るまでに日数がかかっています。
これは検査を渋っているのではなく、ご本人を含めて普通の風邪などの体調不良と考えていたからだと思います。
141例目の患者さんは体調不良を訴えていますが、発熱や嗅覚・味覚障害などの新型コロナに特徴的な症状が出ていなかったために3箇所も医療機関を変えてもPCR検査はされませんでした。
140例目の患者さんも発熱は有ったものの風邪ということで特に心配もされなかったのでしょう。
医療機関にかかったのは嗅覚・味覚障害が出てからです。診察を受けた医療機関から帰国者・接触者相談センターに連絡されていることから、新型コロナだとは思わなかったのでしょう。
142例目も発熱が有ってから4日後に医療機関に受診をしています。
詳しい症状については出ていませんが、その間も何かしらの症状が有ったか、熱が下がらなかったかして、おかしいと感じ医療機関を受診したようですね。
このような経過を見ていますと、巷では一般的な風邪だと思って自力で回復していたものが実は新型コロナだったということもかなりのケースあるかもしれません。
実際、例年この梅雨時期に体調を崩し風邪を引いた人が友人知人、家族にいたことがある人は多いと思います。
梅雨の湿気寒さに体調を崩す人は毎年いますよね?
コロナウイルスは風邪を引き起こすウイルスです。
秋・冬に風邪が大変多くなる時期ですと最大で約30%がコロナウイルス由来の風邪だと言われています。それ以外の時期ですと3〜7%がコロナウイルス由来だと言われています。
そう考えるとこの梅雨時期の体調不良(風邪っぽい)の3〜7%でコロナウイルス感染であっても不思議では無いですよね?
今季は新型コロナ(武漢コロナ)のおかげで皆さんマスクや手洗いなどの感染症対策をしていますのでそのような風邪っぽい症状を起こす人も激減して病院が暇になっているという話もありますよね。
まだまだ気を抜かずに感染症対策を行いながら、過度に恐れずに生活していきたいですね。
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